【11月1日と2日を乗り越えた皆さまへ】試験期間中の過ごし方とコツ

11月1日と2日の受験を終えられた皆さま、本当にお疲れさまでした。

この数日間は、お子さまにとっても、ご家族にとっても、心も体もフルに使う時間だったことと思います。

朝早くからの支度、緊張感のある待機、笑顔で送り出す瞬間、どれも簡単なことではありません。

それでも、今日まで親子で支え合いながら乗り越えられたことは、何より尊いことです。

お子さまはもちろん、見守り続けてきた親御さまも、知らず知らずのうちにたくさんのエネルギーを使っています。

「まだ本命校があるから」「次に備えなきゃ」と気を張り続けてしまいがちですが、このタイミングこそ、少し立ち止まって”心を整える時間”を持つことがとても大切です。

そこで今回は、2日間終えられた今の時期に意識して取り組んだ方がよいことについて、私なりの視点で解説していきたいと思います。

子どもの気持ちの整理を支える

2日間の受験を終えたお子さまは、緊張から解放されたような表情を見せる一方で、心の中ではまだ整理しきれない思いを抱えていることも少なくありません。

「もう終わった」という安堵と、「うまくできたかな」「あのときの答え、合ってたかな」という不安が入り混じっていることでしょう。

親御さまにできる一番のサポートは、焦って結果を聞き出そうとせず、お子さまの”今の気持ち”に寄り添うことです。

「どうだった?」と出来不出来を尋ねるよりも、「終わってどう感じた?」「今日はどんな気持ち?」と、心の温度を確かめるような問いかけをしてあげてください。

このとき、内容を正す必要はありません。どんな言葉も、その子が感じた等身大の思いです。

それを受け止めてもらえるだけで、お子さまの心は少しずつ安心を取り戻します。

もし、「うまくできなかった…」とつぶやくことがあっても、それは悲観ではなく、精一杯やりきった子どもの素直な自己評価です。

そんなときこそ、「でも最後までやりきったね」「それでも頑張ってた姿、ちゃんと見てたよ」と伝えてあげましょう。

この”肯定の言葉”が、次の挑戦へとつながる自己肯定感の回復スイッチになります。

心理学的にも、子どもが経験を前向きに整理できるかどうかは、「結果」よりも「親の受け止め方」に左右されるといわれています。

子どもは、親の表情を通して「自分の価値」を感じ取る生き物です。

だからこそ、できなかったことを心配するより、「頑張ったあなたが誇らしい」と伝えるほうが、ずっと大きな力になります。

受験という経験は、お子さまにとって“人生で初めて自分の力を試す舞台”になっているかもしれません。

その経験を「楽しかった」「また頑張りたい」と感じられるかどうかは、終えた後の家庭での空気によって決まります。

親が安堵の笑顔を見せ、子どもの話を静かに聴いてあげるだけで、その経験は「緊張」から「成長」へと変わっていくので、ぜひそのことを意識して接してくださいね。

無理のない範囲で学習を取り入れる

少し時間をおいて、お子さまの気持ちが落ち着いたら、さりげなくペーパー等で出題された内容を聞いて、思い通りに解けなかった単元の基礎問題や具体物学習に無理のない範囲で取り組んでみるのもおすすめです。

たとえば、数量感覚がテーマの出題が多かったなら、夕食のときに「お皿が何枚あるかな?」「あといくつ必要かな?」と数に触れる遊びをしたり、制作課題で戸惑った場合は、一緒に折り紙や工作を楽しみながら取り組んだりすると良いと思います。

ただし、あくまでこれは勉強ではなく、“日々のルーティーン”として取り入れてあげることがポイントです。

心理的にも、人は大きな緊張を経験したあとに、小さな成功体験を積み重ねることで、再び挑戦への意欲を取り戻すといわれています。

ですから、もしうまくできなかった課題があっても、スパルタ的な指導をするのではなく、お子さまの頑張りを認めたながら、「できる」という実感を持たせ、自信をつけさせることが大切です。

繰り返しになりますが、親御さまの落ち着きが、何よりもお子さまの安心につながるため、その点を最後まで意識するようにしてくださいね。

クールダウンの時間を意識して設ける

2日間の試験を終えた今、いちばん張りつめていたのは、お子さまを支え続けてきた親御さまかもしれません。

朝の準備から送り出しまで、大きな緊張の中で過ごしてきたことでしょう。

お子さまの体調や気持ちを気にかけながら、自分の不安を押し込めてここまで走り抜けてこられたことと思います。

その分、心と体は静かに休息を求めています。

受験期間中は、「次は何をすべきか」「これでよかったのか」と考え続けることで、常に「頭と体が戦うモード」になっています。

無意識の緊張が続いた後は、疲労を感じにくくても心身に大きな負担がかかっています。

ですから、短くても構わないので意識して「クールダウン時間」をつくることが何より大切です。

何もしないでぼーっとする時間を作ったり、お茶を淹れて窓の外を眺めたり、静かな音楽を流したり、それだけでも脳の緊張がほどけていきます。

呼吸が浅くなっていると感じたら、4秒吸って6〜8秒でゆっくり吐く呼吸を繰り返してみてください。

たった数回でも心拍数が落ち着き、体は「もう安心していいんだ」と感じはじめます。

夜はいつもより少し早めにぬるめのお湯にゆっくりつかり、手足が温まる感覚を感じながら深呼吸をしましょう。

そうすると、体が自然に”休むモード”に切り替わり、眠りも深くなります。

入浴後は、温かい飲み物を手に「ここまで本当によく頑張った」と自分に声をかけてあげてください。

そのひとことが、明日の元気をつくるやさしい処方箋になります。

お子さまもまた、表には出さなくても大きな緊張と戦っているはずですので、試験を終えた直後は復習や反省よりも、心の中を休ませることが最優先です。

温かいお風呂に一緒に入りながら「気持ちいいね」と声をかける、好きなお話を読んであげる、寝る前に「今日楽しかったこと、ひとつ教えて」と話す、そんなささやかな時間が子どもの心に安心と満足を取り戻してくれます。

こうした触れ合いは、親子の間に安心ホルモンと呼ばれるオキシトシンを生み出し、緊張をやわらげる効果があります。

これまでの受験の日々を振り返ると、「もっと頑張らなきゃ」という思いに突き動かされていたかもしれませんが、今は「よく頑張ったね」と言える時間に変えていきましょう。

その言葉が、次に進むための大切なエネルギーになります。

連日の試験を乗り越えるためには「休息」と「親子の絆」の両方が必要になります。

そのため、試験が連日ある場合でも、このような時間は意識して作るようにしましょう。

SNSはできる限り見ない

合否を待つこの時期、どうしても気になってしまうのがSNSの情報です。

同じように受験を終えたご家庭の投稿、合格の報告、噂。

つい目に入ってしまうその情報の一つひとつに、心が揺さぶられてしまう方も多いです。

しかし、他のご家庭にはそのご家庭のストーリーがあるため、ご自身と比べることはできませんし、比べたところで何も意味がありません。

にもかかわらず、SNSをついつい見てしまって、「うちはどうだったんだろう」と心が落ち着かなくなり、まだ見えない未来に不安を重ねてしままって、結果的に“情報疲れ”を引き起こしてしまいます。

人の脳は、不安なときほど”確実な情報”を求めようとします。

そして、その不安を少しでも減らそうとして、SNSを何度も開いては、安心を探すようにスクロールしてしまうのです。

しかし、皆さまもお気づきのように、そこに本当の安心はありません。

むしろ、探せば探すほど、心は落ち着くどころか、「自分だけ取り残されているような感覚」を強めてしまうこともあります。

だからこそ、今はスマホを必要以上に触らないようにしましょう。

もしどうしてもSNSを見たくなったときは、「今の私は、安心を探しているんだ」と自分に語りかけてみてください。

不安を感じるのは、それだけ真剣にお子さまの努力を見守ってきた証拠です。

頑張ってきたからこそ、心が揺れるのです。

その思いを否定する必要はありません。

ただ、ほんの少し距離を置いて、自分の世界に戻る時間をつくってください。

そして、お子さまの顔を見て、静かに微笑んだほうがよっぽと意味のあることですし、次の試験へもプラスにつながります。

さいごに

この数日間で、親御さまもお子さまも、本当にたくさんの感情とエネルギーを使ってこられたことと思います。

緊張、期待、喜び、悔しさ…そのすべての瞬間が、親子の絆をより深く、強いものにしてくれたはずです。

そして、この2日間を乗り越えたお子さまは、すでに大きく成長しています。

その成長をそっと支え続けてきた親御さまもまた、かけがえのない経験を積まれました。

まだ連日試験が続く方は、限られた親子の時間を大切にしてください。

笑い合いながら食卓を囲む時間、温かいお風呂で肩の力を抜く時間、そうした穏やかなひとときが、次に進むための心の栄養になります。

まだ続く試験があるご家庭も、ひとまず今日までを「一区切り」として、「ここまで本当によく頑張ったね」と、まずは自分とお子さまに優しい言葉をかけてあげてください。

明日以降も試験が続く皆さまは、焦らず、比べず、いつもの笑顔で送り出してあげてくださいね。

そして、全ての試験を終えられましたら、ぜひご報告をお聞かせくださいね。

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