【子どもの面接対策】他の子どもと”差をつける”回答の秘訣と練習方法

みなさまいつもお世話になっております。

小学校受験コーチのかけるです。

今回も、「子どもの面接対策」について解説していきたいと思います。

前回の記事でもお伝えしたように、子どもの面接でまず大事になるのは「子どもの姿勢」です。

ただ、姿勢はあくまで”できて当たり前”のお話です。

他の優秀なご家庭のお子様と差をつけるためには、やっぱり「回答の内容」が重要になってきます。

そこで今回は、「他の子どもと”差をつける”回答の秘訣と練習方法」というテーマで、深堀りしていきたいと思います。

一問一答になっていませんか?

私自身、数多くの理科実験を通じて感じているのは、“子どもの回答が一問一答になってしまっている”ということです。

例えば、

「好きな遊びは何ですか」

と質問すると、

「鬼ごっこです」

と答えて終わりになってしまっている子が多いです。

もちろん、「質問に対して答えられている」という点では基準をクリアしているでしょう。

また、親御さんの中には、「幼児に対してそこまで厳しい評価はしないだろうから、質問に対してとりあえず答えられれば大丈夫」と考えていらっしゃる方も多いと思います。

しかし、有名校や難関校を受けるお子さんは、このような一問一答的な答え方は当たり前にできるケースが多いです。

そのため、シンプルな答えを用意して、質問に対して機械的に答えられる練習をするだけでは、ご縁をいただくのは難しいのです。

大切なのは”おしゃべり”マインド

子どもの面接では評価されている点は、一言で言えば「言語力」です。

言語力を細分化すると、質問を聞き取る力はもちろん、「文章で答える力」や「豊かな表現を使う力」、「伝える力」などが挙げられます。

これらの力は、子どもの「おしゃべり」に近いです。

皆さんも普段お子さんと話していると、聞いてもいないことままでたくさんお話ししてくれる姿がよく見られると思います。

面接でも”このおしゃべりの力”が求められるのです。

子どもがおしゃべりになるときは、「これを伝えたい」「もっと聞いてほしい」という気持ちが強いときです。

それを面接にも応用することで、機械的な答えになるのを防ぎ、子どもらしさや子どもならではの豊かな表現力をアピールすることができるのです。

そのため、子どもの面接では、試験というよりは「先生とのおしゃべり」というマインドを持たせることがポイントになります。

子どもの回答を考えるときのコツ

子どもの面接では、”おしゃべり”マインドを持つことが大事だとお伝えしましたが、言葉で言うほどそれを面接で実践するのは簡単ではありません。

そのため、面接の回答を考えるときに、親御さんが工夫してアプローチしてあげる必要があります。

その秘訣はズバリ、「想定質問の2〜3段階深掘りすること」です。

例えば、先ほどの、

「好きな遊びは何ですか」

という想定質問があったら、その2段階目(派生)の質問は、

「その遊びのどんなところが楽しいですか」
(子どもの答えの例:全力で走ったり、鬼になって友達を捕まえるのが楽しいです)

が一つの可能性として考えられます。

お子様の回答を考えたり、ご家庭で練習するときは、まずこのような深掘り方をしてあげましょう。

そして、そのうえで、最初の想定質問(「好きな遊びは何ですか」)と2段階目の質問の回答内容をまとめる形で、先生に伝える内容を考えましょう。

そうすると、「好きな遊びは何ですか」という質問に対して、例えば

「鬼ごっこです。全力で走ったり、鬼になって友達を捕まえるのが楽しいです」

というふうに質問への回答プラスαで伝えることができるようになります。

また、このような答え方をすることで、豊かな語彙力や表現力、文章構成力も間接的にアピールできます。

ちなみに、

「聞かれていないことまで答えてもいいでしょうか」

というご質問もよくいただきます。

たしかに、質問に関係のないことまでペラペラおしゃべりしてしまうと、マイナスの評価をつけられる可能性はあります。

しかし、今回の例で示したように、最初の質問から派生する質問を想定して回答を考えることはまったく問題ありません。

むしろ、「聞かれたことプラスα」で答えられると、先ほどお伝えしたような言語力に加えて、子ども自身が「伝えたい」という気持ちを持っていることをアピールできますし、先生方も子どもの”素”を見ることができます。

先生方の中には、面接用に作られたきれいな答えを聞くのに飽き飽きしている方もいます。

そのため、想定問答集の回答を考えるときは、今回お伝えしたように、親御さんが想定質問+派生質問(1〜2個)をして深掘りしたうえで、回答をまとめるようにしましょう。

その癖をつけて練習を重ねることで、自然とお子様も慣れてきて、他の質問にもプラスαの情報を加えて答えられるようになります。

よくある質問の深掘り&回答例

ここではお子様に聞かれやすい2つの質問の深堀りの仕方や回答例をご紹介します。

「お手伝いは何ですか」への答え方

<派生質問の例>
「どんなことに気を付けていますか」

<惜しい回答例>
ごはんを運ぶお手伝いをしています:

<良い回答例>
「ごはんを運ぶお手伝いをしています。お皿を落とさないように、両手でしっかり持つように気をつけています」

「本は好きですか」への答え方

<派生質問の例>
「どんな本が好きですか」
「どんなところが面白いですか」

<惜しい回答例>
はい、好きです。

<良い回答例>
「はい、特に好きです。特に恐竜の絵本が好きで、名前や大きさを覚えるのが楽しいです。読んだあとに図鑑で似ている恐竜を探したり、お父さんに質問したりしています」
★最近読んだ本のタイトルも答えられるようにしておくことがポイント!

さいごに

今回は「他の子どもと”差をつける”回答の秘訣と練習方法」というテーマで解説してきました。

子どもの面接では、回答で差がつきます。

他の受験生が一問一答で答えている中で、自分の言葉で一生懸命先生に伝えようとするお子様がいれば、よく言われる「キラッと光る子」になることができます。

そのため、今回解説した内容を踏まえて、もう一度お子様の回答を見直すようにしてくださいね!

また、今回解説したポイントを踏まえたうえで、「具体的にどのように答えたらいいのかわからない」という方や「回答内容をチェックしてほしい」という方は、「模擬面接」を通して回答案をしっかりと添削させていただくので、以下のボタンから講座の詳細を確認してみてくださいね!

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